2019年3月
わこからの手紙
2019年12
突 然ですが、先月東京に行っている時に骨折しました。生まれて初めての骨折です。場所は右足の第4指(薬指)の中足骨(ちゅうそくこつ)が1箇所と、第5指 (小指)の中足骨が2箇所です。その上左足は捻挫しました。裸足で階段を降りている時に足を置く場所が狭くて踏み外してしまい、全体重をかけて落下しまし た。ボキッと折れる音も聞こえました。痛くて痛くて、泣いてしまいました。
正式な治療は札幌でやる必要があるということで、東京の整形外科で右足の固定だけしてもらいました。松葉杖を借りて左足で歩こうと試みたのですが、捻挫し ているため左も痛くて、結局床の上をお尻を使って移動していました。そのせいか、今度は右の手首も痛くなってきて、わたしの身体は今痛いところがたくさん あります。
札幌に戻ってこれるのかと思案しましたが、予定通りの飛行機に乗ることができ、空港では車椅子を使用して、千歳空港まで迎えにきてもらって、無事に帰ってくることができました。
日常家の中で普通にやっていた家事ですが、こんなにも歩く必要があったのかと、ちょっとビックリしています。わたしは一人暮らしなので色々大変なことはありますが、必要な助けはお願いしてなんとか生活できています。
ラッキーなのは、わたしの仕事は「親の時間」もですが、家でやることがほとんどなので、外に出る必要がないことです。身体を使う「英語でピラティス」のク ラスも、わたしがやっているピラティスの動作は全て寝るか座るかしてやるものばかりなので、足を骨折していてもできます。ストレッチがほとんどなので、む しろやったほうが体のコリが少なくて、リラックスできます。
今日、札幌の整形外科に行ってきたら、骨は2ヶ月ぐらいしてからでないと新しくできてこないので、2ヶ月から3ヶ月はずっとギブスのような固定器具を着用する必要があるそうです。次の「わこからの手紙」を書く頃にはギブスがはずせていたらいいなぁと思っています。
北海道はこれから路面が滑る日が続きますが、みんなも十分気をつけてね!!   (わこ)


わこからの手紙
2019年9
まだまだ暑さが続いている地域もあると思いますが、札幌の夏は終わりました。トンボがたくさん飛んで、山の緑も少しだけ色が変わってきています。
今年は、7月8月とずっと北海道にいました。そして北海道内を車で旅行しました。屈斜路湖、阿寒湖、摩周湖、網走原生花園、知床、羅臼、そして積丹。海と 山と温泉。北海道は何て自然の美しい所なんだろうって、行く先々で何度も思いました。でも、この美しさはずっと続くのでしょうか?

日本ではほとんど報道されていませんが、北極圏では大規模な森林火災が起こり、ブラジルのアマゾン熱帯雨林でも大火災で今尚燃えつづけています。どちらも日本からはとても遠い所ですが、確実に地球上で起こっていることです。ここに少しその内容を抜粋して載せます。

「アマゾン熱帯雨林では数千件もの火災が発生、近隣の都市全体が黒い煙で覆い尽くされています。こんな光景、これまでに見たことがありません!
アマゾン北部のアマゾン熱帯雨林で発生している大規模な森林火災が深刻化している。ほぼ毎日、アマゾン熱帯雨林のいたる所で新たな火災が発生しているよう な状態で、このままだと取り返しのつかない域にまで達しているという。「地球の“肺”」とも呼ばれるアマゾン熱帯雨林は、大気中の酸素の約20%を供給し ており、地球温暖化を防止するうえで必要不可欠な存在として知られる。しかし、近年、アマゾン熱帯雨林では森林火災の発生件数が増加の一途をたどってお り、それによる森林破壊と環境破壊が深刻化。もはやブラジルや周辺の国だけの問題ではなく、地球全体に“壊滅的なダメージ”を与えることが懸念されてい る。米CNNによると、今年に入ってからブラジルで発生した火災は72,843件で、そのうちの半数以上がアマゾンで発生したものだという。また、アマゾ ンではここ1週間のあいだに9,507件もの森林火災が新たに発生しており、例年と比べて記録的な早さで熱帯雨林の焼失が進んでいる。」

「温暖化のせいで、北極圏が火事だ!
北極圏の広い範囲で大規模な火災が発生している。北極からアラスカ、グリーンランド、シベリアにかけての地域が記録的な猛暑に襲われていて、そのせいで森 林火災が発生する事態になっている。衛星写真を見ると、その様子が恐ろしいほどよくわかる。衛星画像処理の第一人者、ピエール・マルクーゼ氏の画像では、 炎が北極圏の森林や泥炭地を襲う様子がはっきりと見える。網目状に走る川やそびえ立つ山々、広大な森林の茂みなど、繊細な景色が、厚い煙の毛布に覆われて しまっている。アラスカでは、今年だけでもすでに約64万ヘクタールが山火事の被害にあっていて、7月初めには大火事の煙が都市部にも流れ込み、その影響 でアラスカ最大の都市アンカレッジで観測史上最高の32.2度を記録した。6月下旬と7月上旬にアンカレッジを飲み込んだ煙の発生源となったスワンレイク の山火事や、少し離れた場所で起きた別の火災の様子も画像に映し出されている。」

こんな不安なニュースの中で、この大切で美しい地球を存続させ、子どもたちが安心して生きていくために、行動している若い人たち、団体もたくさんいます。 それぞれが考え行動することが重要ですが、わたしから誰でも植樹に参加できる方法を一つだけお知らせします。みんなは検索する時に何を使っていますか? Google?それともYahoo?今日からそれをEcosiaに変えてみてください。この検索エンジンを使うたびに木を植えることができるのです。今日 検索した時点で65,642,500本の植樹に成功しています。詳しいことはEcosiaで検索して、自分で調べてみてくださいね。
わこ


わこからの手紙

2019年6
ブログにも書いたのですが、あまりにも嬉しい出来事だったので、もう一度「わこからの手紙」にも書かせてください。わたしのメダカのあかちゃんの事です。最近は水槽のそばに、虫眼鏡を置いて毎朝眺めるのが、わたしの一日の始まりになっています。
メダカのお腹に何やらくっついていて、そこから糸のような物を出して、奇妙な動きをしているなぁと気づいたある日のこと。よくよく見てみたらなんと、お腹 にくっついているのが卵だと判明しました。そして、またさらによくよく見たら3匹いるうちの2匹に卵がついていました。メダカのオスとメスの違いはとても わかりにくく、卵をつけるまでは、全然わからなかったのですが、今はどれがオスかはっきりわかります。残念ながら、2匹のメスの違いは今もってわからない 状態ですが。。。
メダカの卵がどうやったら孵化するのか、早速ネットで調べてみたら、ナント、メダカの好物が、メダカの卵だということがわかり、びっくり!隔離しなければなりません。すぐに水槽を見てみたら、本当に卵がなくなっているではないですか!ショックです。
でも、次の日もその次の日も健気に卵を産むメスメダカたち。(卵を産むのは1日だけではないようです。)またネットで、隔離する方法を検索し、卵用の水槽 を作ることが最良の方法だと判断しました。必死の思いで、お母さんメダカから卵を潰さないようにつまみ取り、無事大口瓶に移しました。水槽に入っていた水 草も一緒に。
そしてある日、その大口瓶を何気なく見ていたら、何か小さなゴミみたいなのが動いているのです。それが、まさか赤ちゃんだとはその時思わなかったのです が、それから二日ぐらいしたら、小さな小さな目がついた小さな魚らしきものが動いていて。。。。やったー!感動の瞬間!孵化に成功しました。というわけ で、わたしの毎朝の習慣が始まりました。大きく(?)成長してくれたらいいなぁ、と人間のメダカのおかあさん(?)であるわたしは、あかちゃんの成長をと ても楽しみにしています。
と、ここまで書いたのが2週間前なのですが、メダカのあかちゃんは全然大きくなりません。数も増えている感じがしません。もしすごーく増えたらどうしよ う?と考えていたのですが、取り越し苦労だったようです。でも相変わらず小さな体で一生懸命泳いでいる姿には、見るたびに感動しています。クラスに参加し ているメンバーにもお馴染みになり、見るのを楽しみにしている人もいます。明後日からわたしは東京なので、友人にメダカを預けて行くのですが、早速毎日電 話して動画を見せてもらおうと思っています。

話は変わりますが、札幌の先週の暑さは異常でした。まだ5月だというのに気温が30度以上でそれが3日も続いたのです。多分気候変動のせいなのだろうと思 うのですが、何か大きな問題を目の前に突きつけられたような気がします。わたし自身は、エネルギーのこと、CO2排出のこと、ゴミやプラスチック問題な ど、色々気をつけて生活しているつもりではありますが、それを他の人に伝えようとするときに、躊躇してしまいます。でも、今日のクラスではその事を話し て、自分が大切にしていた自然を思い出すというテーマで行いました。気候変動について今もって何から始めたら良いのかわからないわたしですが、心配だった ら、よく考えられなくなっているということなので、地球に関して、自然に関して、まずは不安だと感じる事を、聞き合うところから始めようと思います。 
 




わこからの手紙

2019年3月
解けが始まり、札幌も暖かくなってきています。まだ3月が始まったばかりなのに、気温は4月上旬並みで、なんと今日は雪ではなく雨が降っています。毎年天気に予測できないことが起こっていて、これも気候変動のせいなのかなぁと、心配なわたしです。

多分、心を痛めてニュースを追いかけた人もいると思いますが、1月に千葉県で起こった小学4年生のみあちゃんの父親による虐待死は本当に悲しい事件でし た。母親も夫の暴行を止めずに見ていたため、共犯で逮捕され、躾けの名の下に行われていた虐待を、誰も止めることができなかったこと、みあちゃんが助けを 求めた学校側も、彼女を助けてあげることができなかったという記事に、わたしも色々な感情がこみ上げてきました。
ニュースによるとこれを機会に、子どもに対する虐待の調査が行われたり、子どもへのサポート体制も見直していくことになったそうです。それも必要なことで はあるけれど、わたしは何より子どもに寄り添って話をじっくり聞けるおとなを育てていくことがとても大事なことだと思います。話を聞いて、子どもと一緒に どうしたら良いのか考えていけるおとなです。それと、子どもだけでなく、親の話を聞いたり、聞いてくれたりする仲間づくりも必要だと考えています。まさに 「親の時間」のような場所です。
「親の時間」で話を聞いてもらった親が、子どもに対して叱ったり、怒ったりしていたことが、実際は自分の子ども時代のことが原因していたことや、世間から 良い親と認められたいための行動だったと気づいて、少しずつ止めることができるようになったという話をわたしはたくさん、たくさん聞いてきました。話を聞 いてもらうだけではなく、自分も他の親の話を聞けるようになったことが、自信につながったということも聞きます。この話を聞きあって信頼関係を深める「親 の時間」の方法をもっとたくさんのおとなに届けて、自分の子どもだけではなく、色々な子どもの話を聞けるようになったらいいなぁと思います。そのために も、おとなも気持ちを感じながら話を聞いてもらう必要があると心から思います。


わこからの手紙

2018年8月25

たしはテレビを持っていないので、音が欲しくなるとラジオをつけます。先日は、たまたま親の子どもに対する虐待についてある大学 院の教授が話していました。その教授が男性だったということもあり『あなたに子育てしている母親の苦しさがわかるの?』という気持ちが湧いてきて、結局ス イッチを消したのですが、わたし自身が子どもへの虐待をどう思っているのだろう?と考えてみるきっかけになりました。
 「虐待」と聞くと、とてもひどいこと、残酷なことのイメージがあります。でも、わたしを含めてですが、親の中に怒りで子どもに対して叱ったり、時には暴 力を振るったり、無視したり、罰を与えたり、脅して怖がらせたりしない親なんてわたしは一人もいないと思うのです。で、それが虐待という形にならないとい う保証は全くありません。
 何故親が子どもに対してそんな態度をとってしまうのかには、大きな理由が二つあると思います。そのうちの一つは、それぞれの親が子どもの時に色々な形で 虐待に繋がる経験をしていることです。実際におとなから見たら虐待ではない行為だったとしても、子どもの時に体験した、あるいは近くで見たことが大きな恐 怖となって、今なお心の傷として残っている親がたくさんいるのです。
 もう一つの理由は、親に対して社会から「周りから認められる立派な」子どもを育てなければならないという大きな抑圧がかかっていることです。そんなに重 いプレッシャーがかかっているにもかかわらず、子育てに対して本当の助けがないということが挙げられると思います。経済的にも、精神的にも、物理的にも、 親には助けがほとんどありません。それどころか、「親は子育てをするのが当たり前」であり「それがうまくできないのはその人に能力がない」とまで言われま す。子育てに関して全く問題がないと思っている親は一人もいないと、わたしは思ってますが、そんな親がいるとしたら、その人の周りには何らかの助けがたく さんあるのでしょう。経済的に余裕があったり、子どもが抱えている問題を聞いてくれる人がいたり、家事や仕事を実際に手伝ってくれる人がいるのです。そし てもしかしたら、問題がないフリをしているだけかもしれません。
 親には助けが必要です。特に話を聞いてもらう助けが必要です。話を聞いてもらったら、自分も子どもや他の親の話を聞いてあげられるようになるのです。そ れって、すごいと思いませんか?自分が子どもの時に受けた不当な「虐待」を自分の子どもにしないようになるためにも、あなた自身の子ども時代を思い出し て、自分自身の声をたくさん聞いてもらう必要があります。どんなことを言っても否定されず、叱られず、余計なアドバイスや心配もされずにしっかりと話を聞 いてもらってください。こんな風に自分の子ども時代の話を聞くことって、一般的な親の集まりや、相談窓口ではなかなかやっていません。多分「親の時間」だ けです。
                     

わこからの手紙

2018年5月28日

年 に2回恒例で行なっている「親の時間」の合宿のために5月26日と27日の二日間、ニセコに行って来ました。26日もお天気がよかったのですが、27日の お天気は快晴の素晴らしいお天気で、真っ青な空に若々しい緑の葉をつけた木々が調和して、美しいという表現だけでは足りないくらい綺麗でした。そんな空と 新緑を見ていたら「わたしはこの地球に人間として生まれて来てよかったなー」とシミジミ思いました。そしてそのことを話したら、それに心から同意して聞い てくれる「親の時間」の仲間が傍にいてくれることにとても感謝し、それでまた「わたしは人間でよかったなー」と感動するという繰り返しをしていました。

さて4月八戸に帰省した時に、「親の時間 青森クラス」に参加することができました。青森クラスでは、リーダーシップを順番に回してリーダーのクラスを 行っています。わたしが参加した日は、青森市に住んでいるのんがリーダーの日でした。八戸市に住んでいる二人と、階上町に住んでいる一人のリーダーが集 まって、わたしを入れて5人でクラスを行いました。リーダーののんは青森市に住んでいるのでラインを使ってリーダーシップをとりました。
以前わたしが八戸市にメインリスナーとして行った際に、参加メンバーの一人が八戸から茨城県(だったと思います)に引越ししてその後もラインでクラスに参 加しているというので、彼女も一緒に参加するクラスのメインリスナーをやった経験がありました。でも、リーダーだけが、別の場所にいてクラスをやる経験は 初めてだったので、とても興味深かったです。
そこで、札幌の「親の時間」もちょっとそれを試してみようかなぁと思います。クラスに参加したいのに札幌から遠い所に住んでいて参加を諦めていた人や、札 幌近郊に住んでいても何かの事情があって参加を見合わせていた人のために、ラインやスカイプなどでクラスに参加できるチャンスを作りたいと思います。札幌 のクラスにとっては新しい試みなので参加者とも相談しながら行おうと思っていますが、興味のある人はわこまで連絡ください。


ブログを読んでいる人は知っていると思いますが、先日カウンセリングの研修に参加する在日韓国人の友人のサポートと通訳を兼ねてソウルに行って来ました。 (リーダーがアメリカ人なので、研修が英語で行われたため)わたしは元々韓国が好きで、韓国料理が特に好きなので、韓国に2回ほど旅行したことがありま す。韓国語と日本語は同じ言葉もあるし、文法もとても似ているというので、韓国語をちょっとだけ習ったこともありました。でも挨拶さえ全然身につかず挫折 したので、今回は行く前にちょっと準備しようと思い韓国ドラマを見ていたら「ミセン」というドラマがものすごく面白くて、遅ればせながら韓国ドラマにすっ かりハマってしまいました。そのおかげで挨拶や人の名前が聞き取れるようになりました。そして、ドラマの舞台になったソウル駅前にある特になんの特徴もな い高層ビルを見ながら、「うっとり」して来ました。
それとソウルから2時間半バスに乗って行った江華島にある、「平和統一を祈願する平和展望台」にある大きな双眼鏡で北朝鮮を見ることもできました。韓国も 北朝鮮も田植えの時期で、北朝鮮の田んぼで数人の人が並んで苗を植えている光景を見ることができました。昔の日本の平和な農村風景そのもので、なんか心か ら安心しました。人間って、本当に助け合って生活しているのですよね。友人をサポートするために行った韓国でしたが、いっぱいサポートもしてもらっていい 旅をすることができました。


わこからの手紙  
2018年2月27日
札幌の今年の冬はとても寒かったです。そのためすっかり出不精になってしまいました。春がきたら、また外に出てたくさん歩きたいと思うけど身体がついていけるか少し心配です。まぁ、急にやるのではなく徐々に動くように計画を立てようと思っています。

先日生まれて初めて人形浄瑠璃を見ました。わたしは、古典芸能は難しくてわからないと思い込んでいて、あまり見たいとは思っていなかったのですが、演目の 中に「大黒屋光太夫ロシア漂流記」というオリジナル作品が入っていたので、興味を持ちました。場所も札幌市こども劇場やまびこ座だったので、多分子ども向 けのわかりやすいものだろうと想像して行きました。
当日、劇場は満席。折りたたみ椅子を使ったり、階段に座布団を敷いて観るぐらい盛況だったのですが、想像に反して子どもたちは、ほとんどいませんでした。 わたしの年齢(63歳)が真ん中ぐらいかと思うほど、高齢な人たちが多くて、ちょっとびっくりしました。3人で人形遣いをするのですが、それがとても巧み で息がピッタリ合っていて、練習の成果もあるのでしょうが、お互いの信頼関係がわかる、素晴らしい舞台でした。
ここで、わたしが何で「大黒屋光太夫」を知ったか、書きたいと思います。
去年の6月に、東ヨーロッパに一人で旅をした時のことは以前書いたと思います。その時お供に文庫本「漂流」を持参しました。これは江戸時代にシケに合っ て、漂流し無人島に流されて13年間そこで暮らし、食物調達の困難さや、一緒に流れ着いた自分の仲間が死んで行く経験をしながらも、その孤独に打ち勝ち、 諦めずに自分の故郷に帰ることができた一人の漁師の実際にあった話を書いたものです。
わたしは、たかだか13日の一人旅だったし、周りにはたくさんの人間がいました。でも、知らない土地で、知らない人ばかりの中での孤独を感じた時に、この 本を読むと、知らないはずの周りの人間が、同じ人間なんだというだけで、自分がとても恵まれている環境にいることをしみじみ感じました。言葉が通じなかっ たり、ちょっと冷たい対応を受けても、そこに人間を感じるだけで、感謝の気持ちが湧くのです。その上、わたしは(当たり前ですが)帰りの航空券まで持って いるのです。その当たり前が本当に嬉しくて、孤独感に浸ることが全くなくのんびりと一人旅ができました。
で、次に「漂流」を書いた作家吉村昭の「大黒屋光太夫」を読んでみました。この本も漂流ものの一つです。すごいのは漂流した後にロシア領の島に流れ着くの ですが、その後日本に帰国する願い届けを出すために極寒のシベリア大陸を縦断し、ついにその願いを果たして10年後に奇跡的に日本帰国を果たしたというこ とです。人間、目標を設定して諦めずにそれに向かったら必ず実現できると、身をもって実行した大黒屋光太夫のこれも実際にあった話です。
今年は、札幌はすごく寒い日が何日もあったので、その度に北海道にもともと住んでいたアイヌの人たちや、開拓に入った人たちのことを想像し、それに加えて 今年は大黒屋光太夫のことを思い出すことも何回かありました。そんなことが、今回の人形浄瑠璃鑑賞に繋がりました。劇場で周りの人を見ながら、人間って何 歳になっても、芸術を追い求めて感動したい生き物なんだなぁとつくづく感じて、わたしもそんな人間の一人として生まれてきて本当に幸せだなぁって思いまし た。
札幌はまだまだ寒いのですが、ちょっとだけ、日が長くなってきて、日差しも柔らかく優しくなってきています。そして、明後日から3月です。子どもたちは卒 業式や終業式があったり、おとなは職場が移動になったりと別れを経験することがあるかもしれません。悲しみを感じている子どもやおとながいたら、その人の 話を聞いたり、自分の話も聞いてもらったりしてください。そして、その後に周りを見回してみたら、自分が絶対一人ではないことに気がつくと思います。
                

わこからの手紙 
 
2017年12月1日

ブ ログにも書いていましたが、メンバーの一人がフルタイムで働くことになったのをきっかけに、金曜日のクラスの1回を夜の時間帯に変更しました。このクラス は振替に使っても良いし、日中はクラスに参加できない人など、誰でも参加できます。このクラスに限り、一月に一度の参加も可能です。午前中に時間が取れな くて、クラスに参加できなかった人は、是非来てみてください。

 それともう一つ。もう知っている人も多いのですが、「親の時間」の冊子4号が完成しました。1冊300円です。すごく読みやすいし、色々な母親が文章を 書いてくれて、とても役に立つと大評判(?)です。みなさん是非「親の時間」のホームページから注文してください。お願いします。
ブログの原稿は、今のところ札幌の火曜日と金曜日のクラスに在籍している(していた)人と札幌以外のクラスに参加している人たちに書いてもらっています が、月曜日と水曜日のクラスの人や、かつてクラスに参加していた人たちの原稿も大歓迎です。気が付いたことや、色々考えていることなど、子育てと関係なく てもいいので、何か思いついたら書いて、私にメールくださいね。

 さて、これも恒例ですが、今年のみんなの良かったことは何ですか?わたしは、「親の時間 20周年祭り」が、まきちゃんのリーダーシップで実現できたこ とです。話を聞き合うことで築いた助け合う関係があったからこそ、それを行動にして、お互いのつながりをさらに深くできたことが、本当に嬉しかったです。 わたしが撒いた種が、綺麗なお花をつけました。次は、そのお花がまた新しい種になって何処かに撒かれていくという確信が持てた出来事でした。みんなも、今 年の良かったこと、しばし手を休めて考えてみてね。それでは、ちょっと早いけど、Happy Christmas と、よいお年を!!                           



わこからの手紙 

2017年9月1日
このお便りは、今回だけ「親の時間」の名簿に登録していない人たちにも郵送することにしました。「親の時間」が20周年を迎えることができたのは、今までクラスに参加したみんながいてくれたからこそだと、思ったからです。
この手紙を書きながら、懐かしい顔をたくさん思い浮かべています。できたら、「親の時間20周年祭り」に少しでも顔を出して、わたしに声をかけてください。お願いします。
みんなに会えることをとても楽しみにしています。
わこ

「親の時間20周年祭り」実行委員長のまきちゃんからです。
いよいよ今月「親の時間20周年祭り 」が開催されます。初めてのことなのでどうなることか想像ができませんが、こちらでは準備も着々と進んでいます。そして、嬉しいことに、青森、東京の「親 の時間」の人達もお祭りに参加するためにやって来ます‼もう、それだけでも嬉しくて充分な気もしますが、お祭り会場近隣のお店や住宅にもチラシを配りをし て、ポスターも貼りに行き、「親の時間」の始まりのきっかけになった北海道新聞社にも取材をお願いして「親の時間」のことと、お祭りのお知らせが3日の朝 刊に掲載されることになりました。なのでまだ「親の時間」を知らない人達にも沢山来てもらって、クラスにも人が増えたら良いなと期待しています。それか ら、今クラスに参加していない人達も来てくれたら嬉しいです!是非遊びに来て下さい!
あと、前回 の「わこからの手紙」に載せたお祭り会場の住所に誤りがありました。
札幌市中央区南14条西12丁目2-25が正しい住所です。
では、「親の時間20周年祭り」で会いましょう‼

次は、ちほからです。
「親の時間」まつりで講演会の係を担当しているちほです。私は17年前に初めてわこの講演会に参加しました。「あなたはいい親です」と伝えてもらったあの場面は、 親である自分に希望が見えた瞬間として今でも強く印象に残っています。
現在参加している人、かつて参加していた人、「親の時間」の20年の歴史の中に私たち一人ひとりがいます。
それぞれが大好きな子どもたちといい関係を作るために、親として本当によくやってきました。 そのことをあらためてみんなで感じられたらいいなと思います。
講演会は10時から1時間を予定しています。 当日参加もOKですが、事前に参加すると決まってる人と託児が必要な人は、ちほに2日前(15日)までに連絡ください。 託児は講演会の間のみで、一人500円です。よろしくお願いします。




わこからの手紙  
2017年6月1日
                
まずは、「親の時間20周年祭り」実行委員長のまきちゃんから大切なお知らせです。
前のお手紙でもお知らせしていた「親の時間20周年祭り」の日程が決まりました。

日程: 9月17日(日曜日) 場所 : 地位域交流スペース 「らくら」
札幌市中央区南14条西14丁目2-25
(市電「西線14条」下車 東へ徒歩7分、 駐車場3台) www://rakuranokai.jimdo.com

お祭りでは、ステージ発表(楽器演奏、歌、踊りなど)、物販(手作り小物、お菓子、パン、フリーマーケット)、その場で焼くホットケーキ、ハーブティーなども企画しています。尚、お祭りでの収益は「親の時間」の運営費になります。
また、隣接する食堂の和室を託児室として借りているので、人数に限りはありますが利用してください。それから、もしこどももお祭りに参加して、発表した り、何かを売りたいと考えているという場合は知らせてください。こどもが持ってきて売った利益に関しては、そのまま売った人のものとします。
詳しい時間などは最終的な案内でお知らせしますが、午前にわこの講演会をちほが中心になって企画しています。物販などのイベントはそれが終了してから始めますので、その日は一日中スケジュールを空けて是非お祭りに参加して下さい。
イベントの内容に関してはまだ十分に間に合うので、みんなも自分らしい参加を考えて知らせてくださいね。メールでの連絡は、yande-futte@softbank.ne.jp  (まきちゃん)


さて、近頃のわたしのことです。
6月のわたしへの誕生日のプレゼントとして来週から2週間海外旅行をすることにしました。
海外は、研修や友達に会うためにとかで一人で行くことはあっても、100パーセント観光旅行として全行程一人で行くのは、親になってから初めてです。場所は色々考えて、東ヨーロッパのポーランドとチェコに行くことにしました。
わたしは、イギリスに通算8年近く住んだことがあるので、西ヨーロッパは何回か行ったことがあるのですが、かつて社会主義国家だった東ヨーロッパには一度 も旅をしたことがありませんでした。ポーランドのワルシャワからクラコフを通ってチェコのプラハまで、電車とバスで旅をする予定です。泊まる場所も airBnBという一般の家庭に泊めてもらったり、ユースホステルやドミトリーに泊まったりする予定です。昨日、やっと全ての行程の移動のための公共機関 と宿泊場所の予約を終えてホッとしているところです。地図とにらめっこしながら、予定を立てたので、東ヨーロッパの国々の位置も覚えました。
食べ物はあんまり期待できそうにないけれど、お花の綺麗なシーズンで、わたしの大好きな苺の収穫時期だと聞いて、楽しみにしています。
帰ってから、クラスや、ブログや、わこからの手紙で、旅の土産話しをするのも楽しみです。 (わこ)

わこからの手紙  
2017年3月8日

 2月23日から26日まで、中国の北京で、「親の時間」のベースになっている再評価カウンセリングの東アジアプレ世界会議があり、参加してきました。
 会議に参加していたメンバーの出身国は、中国、台湾、韓国、タイ、フィリピン、そしてアメリカで、どの国も過去に日本が戦争で関わった国であり、わたし たちは、お互い敵国として戦った人達の子孫でもあります。かつての戦争がわたしたちに全く影響していないわけではないけれど、お互い手をつないで「聞き合 う方法」を使うと、相手と仲良くなりたいという気持ちがたくさんわいてきて、初めて会った人達でも好きだなぁって、素直に思えるのが本当に不思議でした。 小さい子どもたちは、きっと遊びを通して、こんな風にして、すぐにお友達をつくることがきるのでしょうね。
 わたしたちが「親の時間」でも使っている「聞き合う方法」は万国共通で、相手が違う言語を話していても、この方法を知っているというだけで、相手の気持ちに寄り添うことができ、わたしたちが本当に求めている信頼関係を築いていけることを、再確認しまた。
 会議中小さなハプニングはあったのですが、大きな事故は何もなく北京での会議は無事に終了しました。(ここからは、ブログにも書いたので、内容がブログ とダブる箇所がたくさんあります)わたしは二日後に、「親の時間 東京クラス」に参加するために、東京経由で札幌に戻るチケットを購入していたので、一緒 に会議に参加していた東京に住む娘と、北京での最終宿泊先までバスと地下鉄を乗り継いで最終日宿泊予定のホテルにつきました。そこで荷物を預けてから、北 京に着いてからずっと思っていた念願の火鍋を食べにいくために、お店を物色しながら張り切って歩いていました。が、突然途中で、歩道のでこぼこの溝に足を 取られ、右足首がギクッと捻れて、身体を持ちこたえることができずに派手に転倒しました。自分で起きることができなかったので、先に歩いていた娘を大声で 呼んで、たまたま近くに立っていた、中国人中年男性と娘と二人に起こしてもらいましたが、足首がすごく痛くて、右足を地面につくこともできませんでした。 娘は、すぐにホテルに帰ることを提案したのですが、わたしにとっては人生初の捻挫だったので、その重大さがあまり認識できていなくて、火鍋をあきらめきれ ず、結局近くの火鍋レストランに入りました。レストランで靴を脱いでみたら、ものすごく腫れはじめていて、びっくりしました。「これはすぐに冷やさなく ちゃ」と、また娘が言うので、お店の人に氷を持ってきてくれるように頼んだのだけど、通じなかったのか、なかったのか、(注ー中国の人達は何故か冷たい飲 み物をあまり飲まないようです。会議の時にお水を頼んだら白湯だったし、なんと、オレンジジュースまでも温かかったのです。身体を冷やす飲み物を飲まない 習慣なのかもしれません。あと、水道水とかあまり安全じゃないので、必ず火を通しているのかもしれません。とにかく、会議で使用したホテルのレストラン や、食堂、カフェで、グラスに入っている氷を一度も見ませんでした)結局、椅子に右足をのせて、紙ナプキンに水を含ませて、足を冷やしながら火鍋はちゃん と食べました。そんな風にお行儀が悪くても、お店の従業員、お客さんからの咎めるような視線は全くなかったので、火鍋も美味しく食べることができました。
 で、帰りは道ばたに落ちていた、プラスチックの長い棒を拾って、杖にしてホテルまで帰りました。(ゴミっぽいものが色々落ちているので、それも役に立ちました。)
 その日の夜は、ホテルにあった氷で足首を思いっきり冷やしたのですが、ますます腫れはひどくなる一方で、寝返りうつのも大変で、痛いとその度に目がさめて、日本に帰れるのだろうかと心配で、苦しい夜をすごしました。
 次の日の朝、ホテルの人が親切な人達で、炎症止めのスプレーとか買ってきてくれてタクシーも呼んでくれて、無事北京空港に着き、車椅子を借りることもで き、羽田空港でも車椅子で、「親の時間 東京クラス」のメンバーに迎えにきてもらい、やっと娘の東京のアパートに着きました。次の日のクラスも急遽、娘の アパートでやることに変更してもらいました。クラスで、わたしの話もたくさん聞いてもらえて、「親の時間」の方法のありがたさをつくづく感じました。
 今日は5日目。明日札幌に帰るので、どんな感じか試すためにさっき1時間ぐらい外に出て、一人で歩く練習をしました。明日は、一人でも何とか歩いて空港まで行けそうです。
 
(無事、札幌に戻れました。あ〜、良かった!)                    


わこからの手紙
2016年12月1日
まきちゃんからのお知らせとお願いです。
来年2017年で「親の時間」が20周年を迎えます。そこで、何かイベントをやりたいと思い、「お祭りをやろう!」ということになりました。開催は来年9月を予定しています。広島、東京、青森の「親の時間」のメンバーにも来てほしいので土曜か、日曜日にやる予定です。
会場はわこの家の近くの石造り倉庫を貸し切って、フリーマーケットや模擬店、ステージ等、私たちの才能豊かな特技を披露できる内容にしたいと思っています。また、このお祭りが「親の時間」を知らない人達に、知ってもらえるきっかけになればいいなとも思います。
「お祭りでこんな事をやりたい、やってみたい」という人も募集するので、自分がどういう風にお祭りに参加したいかを考えておいてください。お祭りのお手伝いでもOKです。
金曜日の「リーダーシップを目指すクラス」のメンバーを中心に企画を進めていこうと思っていますが、一緒にこの企画を考えたいという人がいたら私に知らせてください。
みんなで協力しあって楽しいお祭りにしましょう!

 みなさん、まきちゃんにご協力よろしくお願いします。
 今日から12月です。今日は何のクラスもなく、外は風が強くて寒そうだったので、一日中家にいて、クリスマスの飾り付けをしていました。最初は楽しかっ たのですが、段々疲れてきて、途中でやめたくなったけど、ブログに載せるのを楽しみに、頑張りました。でも、ブログを書くところまでやることできませんで した。残念!けれど、そのうち必ずブログに載せようと思うので、是非読んでくださいね。
 さて、今年のみんなの良かったことは、何ですか?わたしは、やっぱり富士山のてっぺんまで行けたことかなぁ。できないと思っていたことを達成できて、そ れが自分の心と身体に対する大きな自信にもつながりました。みんなも今年、クリスマスや忘年会や大晦日に、家族やお友達と集まる時には、他の人たちも巻き 込んで、是非良かったこと探しをしてくださいね。それでは、ちょっと早いけど、Happy Christmas と、よいお年を!!          わこ




わこからの手紙
2016年9月6日
まず、フリーマーケットについてです。
★フリーマーケット係のいっこからの報告とお願い★
6月と8月に西区民センターのフリーマーケットに出店しました。不要品を提供してくれる人、買い取ってくれる人、出店に必要な物や場所を提供してくれる 人、売ったり運ぶ手伝いをしてくれる人など、沢山の人の協力があって、今年もフリマを続けられています。ありがとうございます。
そして、第3弾は〜10月8日(土)「西区民センター前広場」です。
売れた分、商品が少なくなっています。秋冬物衣類やおもちゃ、食器、雑貨、電気製品など募集しています。まだ不要品あるよ、という人は「親の時間」のクラス時にわこの家まで持ってきて下さい。よろしくお願いします。

次は、わたしの、7月に登った富士山のことです。
本当は富士山の頂上まで登れると思ってなかったのです。その上今年の春に左膝を痛め、一時は参加を取りやめようとさえ思いました。でも、膝も少しずつ回復 をしてきたので、せめて7合目ぐらいまでは頑張ろうと思って、最終的に参加を決意しました。何しろ、札幌に住んで24年になるのに、去年まで札幌のシンボ ルとも言える標高531mの藻岩山にも登ったことがなかったわたしでした。なので、頂上まで登れたことが、本当に今でも信じられない感じがします。わたし が最近自転車でよく行く銭湯があるのですが、そこのタイルの壁に富士山の絵が描いてあります。その絵を見る度に、「あー。わたしあの山のてっぺんにいたん だなー」って、しみじみと嬉しくなります。一緒に行った人たちがわたしの苦しい気持ちを聞き、なおかつ励ましてくれなかったら、多分富士山の頂上に着くの は不可能だったと思います。実際、高山病にもなって、とても大変な登山だったのです。
みきが9月5日のブログに「できないと思っていた腕立て伏せができて、びっくりした。やりたいと思ったら、何でもできるかも!」って書いていたけれど、ま さにそれなのです。わたしたちは、子どもの頃から、「できなくてもたいしたことがないから、やらなくてもいい」「女(男)の子だから、やれないよ」等言わ れて、自分のやりたいことを励ましてもらいながら、何度も挑戦してみるということが難しいと思ってしまいました。でも、「できない」を誰かに聞いてもら い、試してみたらできることってたくさんあるのです。もし一回でできなくても、やりたいと思って挑戦したら、必ずできるようになります。自分でやってみた いけど、できないだろうと思っていること、あなたもきっと、きっとできるよ!  
わこ
                          
      
わこからの手紙
2016年6月1日
3月から3ヶ月 間のお休み予定だった札幌の木曜日のまきちゃんのクラスが、3ヶ月経っても再会の目処が立たないので、残念ながらまた3ヶ月間のお休みになりました。とて も残念です。

ところで、このごろのわたしのことです。今わたしが住んでいるマンションの前に、高齢者施設が建築中です。最近の建築技術はとても向上したみたいで、工事 中の騒音がほとんどしないことに、ちょっとびっくりしています。3月末から開始した工事ですが、作業員の人達は雪の日も、寒い日も、雨の日も、暑い日も、 強風の日も、毎日一生懸命働いています。みんな、すごく働き者です。労働者ってすごいなーと、いつも感心しながら、ながめています。彼らを見ていると、な んか怠けていられないぞーって気持ちになります。

5月の連休にケニアのナイロビから来た26歳と33歳の女性2人と寝食を共にして5日間ずっと一緒に居る機会がありました。二人とも写真が 好きで、行く先々で、いろいろ写真をとっていましたが、おもしろかったのは、2人とも自動販売機の写真をたくさんとっていたことです。ケニアでは、自動販 売機は空港にしかないそうです。
それと、バスが時間通りにきて、乗客が少なくてもすぐに発車するのが「すごーい」と言って感動していました。ナイロビで は、バスは満員にならなければ発車しないのだそうです。なので、満員になるまで、歌を歌ったり、踊ったり,おしゃべりしたりなどしてひたすら待つのだそう です。2時間とか平気で待たされると言うのには、びっくりしてしまいました。近場での公共の乗り物はバスの他には乗り合いタクシーのようなものがあるそう ですが、鉄道はなくて、バスで遠くに行かなければならないときは、到着する時間が全く予想できないのだそうです。
悲しかったのは、日本の物価の高さです。 おみやげを買うにも何でも高価なので、結局100円ショップでお土産を揃えたのですが、全部が中国製で、日本からのお土産になるのかなぁーって、わたしは 複雑な気持ちでした。

6月は、広島に行く仕事があるので、広島可部の「親の時間」の人達に会って来る予定です。久しぶりの人や、初めての人達に会えるのがとても楽しみです。


わこからの手紙  
2016年3月10日
先日、八戸で保育園の卒園を迎える保護者向けの講演会を行い、サブタイトルを「こどもに贈ることば」にして話しをしました。その内容をここで少し書きたいと思います。
わたしたちは、こどもにいろいろなことを伝えなければならないと感じています。特に、新しく小学校、中学校、高校、大学、そして就職するときに、もちろん おめでとうという気持ちがないわけではないのですが、それよりも新しい環境にこどもたちがうまく適応していくだろうかというような不安の方が先にたち、ど うしても心配な気持を伝えてしまっているような気がします。それは、多分わたしたちがこどもだった時に、親や周りのおとなから受けたメッセージかもしれま せん。そして、実際に大変なことが起きた時に、そのことを聞いてくれる人が周りにいなかったから、新しいことを始めるのにいつも不安な気持ちが湧きあがっ て来るのかもしれません。
こどもたちを見ているといつも感じるのですが、どんな時であっても、新しいことを始めるのには何か期待が籠っています。だって、どの一瞬も新しくて、本来は未知と希望に溢れているものなのですから、それは当然なことなのですよね。
どうか、みんなも自分の若い頃のことを振り返って、本当は親や先生、そして周りの人たちに何て言ってほしかったかを思い出してみて下さい。そうしたら、自 分が今若い人たちに何を伝えたいかが自ずとわかってくると思います。こどもたちが、希望で胸をわくわくさせていることも、そのまま受け入れて聞くこともで きると思います。
でも、今心配に思っていることは、あなたや兄弟姉妹、あなたの友人に起きたことかもしれません。そして、あなたのこどもにも実際に辛いことや悲しいことは 起こるかもしれません。そのことも無視せずに、是非誰かに聞いてもらってください。そして、気がついてほしいのです。あなたのこども時代には、その辛さや 悲しみを聴いてくれるおとなは、ほとんどいませんでしたが、今のあなたがそのおとなになっていることを!
わたしたちが、話しや気持ちを聞き合うことで築いている仲間は、とても大切です。この関係をずーっと大切にしていきましょうね。
わこ


わこからの手紙
      2015年12月8日

12月1日から10日までパリで行われている、世界気候変動の会議COP21に参加して、昨日(7日)無事に戻ってきました。行く前に150人近い死者が 出たテロ事件があったために、COP21のNGO関係の会議が中止の危機になりましたが、環境破壊と気候変動に関するデモ行進を禁止するのと、11月30 日からの予定を1日引き延ばすという変更だけで、あとは全て予定通りおこなわれました。でも、駅や会場周辺には大きな機関銃を持った兵士や警察がたくさん いて、厳重な警戒体制の中、会場に入るだけでも全員空港で受けるような厳しい荷物検査がありました。
会場の中には、団体で見学にくる子どもたちが集まれる場所や、子ども用のトイレまでたくさん準備されていましたが、子どもにはほとんど会いませんでした。 日本人も京都議定書以降に結成された団体から参加していた4人以外は、全く会いませんでした。テロ事件の影響で参加をキャンセルした人たちがたくさんいた ようです。でも、いろいろな国からの先住民の人たち(残念ですがアイヌの人たちも一人もいませんでした)や、大学生らしい若い人たち、そして有色の人たち はたくさん参加していました。
わたし達のグループであるサステイニング・オール・ライフ(あらゆる生命を絶やすことなく支えるという意味)の中にも、若い人たちや先住民そして有色の人 がメンバーとしてたくさん参加していたので、環境破壊がいろいろな差別や抑圧とどのようにつながっているかを話し、参加者の声もたくさん聴くことができま した。あまりにもたくさんの気づきや学びがあったので、「親の時間」のクラスでも少しずつ話していこうと思っています。わたしにとって2015年の一番の ハイライトとなる出来事でした。
みんなの2015年の良かったことは何ですか?身近な人達と今年もそれを是非共有してください。よいお年を!! 
わこ   



わこからの手紙
      2015年9月9日

    去年のわこからの手紙を読んでいたら、10年振りぐらいで北海道から一度も出ないで充実した夏を過ごしていたと書いてありました。で、今年も7、8月と北 海道で過ごしました。今年は、引っ越して初めての夏だったので、去年とはまた違った新鮮さと、充実感がありました。
夏休みが終わってから、クラスのみんなにも夏休みがどんなだったか話してもらったのですが、なかなかおもしろいお話がいっぱい聞けましたよ。クラスで話せなかったあなたの夏はどんなでしたか?
 ブログにも少し書きましたが、わたしの姉が100名山を目指していて、北海道に登っていない山があと3つあったので、今年の夏に3回我が家に滞在して、 登山ツアーに参加しました。ひとつは、遭難者が数名出た事故があってさらに有名になったトムラウシ山です。やはり非常にむずかしい山のようで、姉のツアー の人たちも8合目までは登ったのに、すごい強風で、頂上まで到達できなくて帰って来ました。とても悔しがっていましたが、命の方がはるかに大切なので、帰 ると決断したのは賢明だったと思います。でも、もう来年登る予定をガイドさんと立てて来たと聞いて、すごい!って感心しました。ところで、わたしの姉は、 この9月で66歳になります。そのツアーに参加していた人たちはガイドさんを入れて全員で5人だったのですが、わたしの姉が最年少で、60代は姉の他にガ イドさんだけで、あとの3人は70代だったそうです。
姉が登ったあと二つの北海道の山は利尻山と幌尻岳。どっちも無事登頂成功で、すごく元気な声で「めちゃ、うれしぃ!」って電話をくれました。これで、わたしの姉は日本100名山のうち98の山を踏破しました。
すごいでしょー!年齢でいろいろ限界をつけられてしまう社会だけど、自分が限界を引かなければ、もしかすると何でもできるのかもって思いました。

ところで今度は秋を飛ばして冬の話題ですが、わたし12月にフランスのパリで行われる国連気候変動パリ会議(COP21)に参加することになりました。
「親の時間」のベースになっている再評価カウンセリングの「サスティニング・オール・ライフ」(訳したら、「地球上のあらゆる生命を絶やすことなく支援す る」という意味になります)という会のメンバーの一員で行きます。反核燃、反原発の運動もしながら環境のことをたくさん考えて行動してきましたが、こんな 大きな会議に参加するのは初めてなので、準備することや、情報収集などでいろいろやることが山積みになってきています。でも、本当に大切な会議なので、不 安や混乱は聞き合う時間でいっぱい聞いてもらって、ベストコンディションでパリに行こうって思います。みんなにいっぱい助けてもらおうと思います。次のわ こからの手紙にはそのこといろいろ書けると思います。みんなも応援よろしくお願いします。                                 わこ



わこからの手紙
      2015年5月26日

2年前の「わこからの手紙」を読み直していたら、タイに行ってきたことが書かれていましたが、今年も2年振りにタイのRayonに行ってきました。前回は 貝の食中毒で、とても大変な経験をしたのを教訓に、今年は生ものは一切食べない方針を貫き通しました。でも帰って来てから、胃の具合が悪くて、原因を考え た所、果物を毎日飽きるほど食べたこと、香辛料のきいたタイ料理を食べ過ぎたというのが思い当たりました。それと、せっかくのタイだからと、今回は海にも 行って、暑さと太陽の強さに負けないようにがんばっていたのに、日本に戻ったとたん、疲れが出て、2日間身体から力が抜けたようで、ほとんどゴロゴロと横 になりながら生活していました。
普段は食べることができない果物だからと、適量も考えずに食べたことによって身体が冷えたのにも関わらず、気温は高いからお茶を飲むこともせず、それどこ ろか冷たい水を飲んでさらに身体を冷やしたのに、タイはお風呂がないから毎日冷たいシャワーを浴びていました。本当に自分の身体のこと考えてあげることが できなかったと、昨日の「身体と心に向き合うクラス」でしみじみ反省し、自分の身体の大切さを実感したわたしです。

でも、楽しいこともたくさんありましたよ。今回もいろいろな鳥の歌声に癒されて、ビーチではカヤックに乗ったり、砂浜のすぐそばに珊瑚や熱帯魚がいて、2 時間夢中でシュノーケリングをしたりして、海を満喫しました。思う存分夏を味わってきて、これから日本が夏になるのが、ちょっと不思議な感じです。
そういえば、今日ラジオでニュースを聞いていたら、インドで45度以上を超える気温で、500人以上の人々が熱中症などで亡くなったと話していました。こ れも温暖化による影響なのでしょうか?もしかすると、タイもすごく暑かったのかもしれません。そう考えたら、わたしが疲れてしまったのも不思議はないです ね。環境を考えながら、なおかつ自分の身体も大切にする方法をみつけていかなければと、思っています。



わこからの手紙     2015年2月26日

昨年末に引っ越しして(古い)新居で一人暮らしを始めて、2ヶ月になります。住み心地は、なかなか快適です。棚 を作ったり、ステンドグラスまがいの窓にしたりと、楽しんでいます。9年間暮らした前の場所もとても気に入っていたので、お別れするのが淋しかったのです が、今住んでいるベランダにヒヨドリが来るようになって、何か安心しました。まだ、わたしの新居を見ていない人は、是非おいでください。札幌以外の人たち も、北海道観光をかねて、いつかクラスに飛び入り参加して下さいね。
 
体験クラスをかねた交流会ですが、次回は6月26日にやります。この日は、振替も可能なので、「親の時間」をお休みした人は、振替にあててください。託児の必要な人は、必ず連絡してください。しばらくクラスに来ていない人の参加も大歓迎です。
あとお願いなのですが、円山から旭ヶ丘に移って少し不便になってしまったせいもあり、水曜日のクラスのメンバーが減ってしまいました。新しいメンバーも大募集しています。交流会に参加してくれるよう、周りの人に声をかけてくれたら、嬉しいです。

最後にブログですが、札幌だけでなく八戸、広島、東京のクラスの人たちの協力も得て、毎回個性豊かで素敵な原稿が載っています。多分、みんなも読んでいる と思いますが、拍手のところをクリックするだけでもいいので、読んだ印を残してくれたら、嬉しいです。もちろん、コメントを載せてくれたら、もっと大きな 励ましになると思います。

わたしが今住んでいる場所からすぐ傍に藻岩山が見えます。ロープーウェーや、車では登ったことがある山ですが、まだ一度も徒歩で登ったことがありません。 雪がとけたら、必ず登ろうって思って毎日眺めています。次回の「わこからの手紙」にその報告ができたらいいなって思っています。        
わこ      


わこからの手紙  2014年12月3日

☆ 「フィリピンプロジェクト」からのお知らせ
 先月11月8日みんなが寄付してくれた物が、フィリピンへと旅立ちました。一年に一度だけ、毎年この季節に荷物を送ってきました。
 心配だった、送料代も無事集めることもできました。ありがとうの気持ちでいっぱいです。
 実は諸事情のため、今年をもって、フィリピンプロジェクトをしばらくお休みすることにしました。でも、私がこのプロジェクトに関わって得た物は大きかったです。
 まず、衝動買いが減り、不要品をゴミに捨てる前に,再利用を考えられるようになりました。
 これまでに寄付をしてくれたみんな、梱包に参加してくれたみんな、ありがとう。
まきちゃん


 そして わたしから。
 まず、引っ越しすることになりました。それも年内にです。日本の慣習に囚われないで生活しようと思っているわたしは、冬の大掃除は寒いから、しません。 年賀状はお返事しか出さないし,おせち料理もつくりません。その上師走なので、出張研修の仕事も入りません。だから、通常12月は暇なのです。なのに今年 は引っ越しなので、念入りに大掃除をしなければならないし、梱包、荷物運び,引っ越し業者捜し、その上引っ越し先はリフォームが必要なので、リフォーム会 社から見積もりを取ったり大型ゴミを捨てる手配、冷蔵庫も捨てるのでそれを調べたり、それともちろん引っ越ししてからの荷物の開箱から家具の配置など、考 えるときりないくら、やらなければいけないことが頭に浮かび、もうそれだけで忙しいーと悲鳴をあげています。そして、そんなときに図書館に予約していて、 長い間待っていた本が届いたお知らせがきたりするのです。そしたら、その本も読みたいし。。。。。
 公共機関で「親の時間」に通っている人達のために、円山公園近辺でもいろいろな物件をあたってみたのですが、円山公園周辺は人気があるので、まず物件が ほとんどないし、あっても高額で、わたしの手の届く範囲では全くありませんでした。これから一人暮らしになるので、不便だけど手頃な値段のところに落ち着 きました。築42年の古いマンションだけど、レトロな雰囲気で、煙突ストーブなので、そんな昭和的な所が気に入りました。
 通うのが不便になってしまう人は、本当にごめんなさい。でも、色々相談して、最善な方法を一緒に考えていきましょうね。

 さて次はラジオ体操のお話です。10月の後半から11月にかけて台湾に行ったり,研修があったり、そしてその後風邪を引いて、6月後半からずっと続けて いた北海道神宮でのラジオ体操をしばらくお休みしていました。冬期間は、きっとお休みだろうと思っていたのに、なんと12月になってもやっているのです よー。1日は風が強い日で、朝の6時半といったらまだ暗いのに、50名ぐらいの人達が、寒い中モクモクと体操していました。寒いからみんな、あったかい服 装をしているのですが、白いダウンコートを来ている人なんて、雪だるまみたいでした。風にも負けず、雪にも負けず、冬の寒さにも負けずの精神なのですね。 すごいねー。12月22日は冬至で、日が一番短い日なので、カメラを持っていて証拠写真を撮り、ブログに載せるつもりです。
 朝出かける前はすごく億劫なのですが、ピーンと張りつめた空気が澄み切っていて、体操しているうちに、爽快感がわいてきます。その後にいつもお散歩する のだけど、霜で凍った芝生が美しく、今日は川に落ちた木の枝についた氷がきらきら光っていました。枝に止まっている小さな鳥も、通常は葉っぱに隠れて見え ないのだけど、今頃の季節ははっきり見えてかわいいですよー。
 で、最後になりましたが、みんな、今年もいろいろありがとうね。来年もどうぞよろしくお願いします。来年は、わたしの中古マンションの新居に、是非来て下さい。
それでは、大好きな人達とよいお年を−。   わこ  
      


わこからの手紙♪  
2014年9月3日

まずは、フィリピンプロジェクトのまきちゃんから
 毎年クリスマスぐらいにフィリピンに届くよう、みんなから集めた荷物を送っていたのですが、我が家で荷物を保管していた車庫の湿気がひどくて、せっかく の荷物がカビてしまうという内容は、少し前の『わこからの手紙』でもお知らせしました。その時に、誰か代わってくれる人を募集しましたが、残念なことに見 つかりませんでした。それで今回は荷物の集める期間を短くして送ろうと思います。10月の6日から10日の間に夏物の衣料を中心に荷物を募集するので、協 力してください。また、郵送料金のカンパもお願いします。わからない事などあれば私に直接連絡をください。   

 次は、わたしの夏休みについて。今年は、本当に珍しく(多分10年以上振りかも)8月は一度も北海道から出ませんでした。わたし、そんな夏休みを過ごしてみたかったので、とても充実していました。
7月に暑い、熱い名古屋、福井、東京に行ってきたので、8月の札幌の暑さがぜんぜーん気になりませんでした。暑い日でも「あ〜ぁ、わたしは北海道にいて本 当に良かった」って、しみじみ感じていました。7月に札幌に不在の時、ベランダのお花と植物が、大量発生した芋虫と青虫に食べられて、絶滅の危機にさらせ ていたのも、8月に一生懸命お世話して復帰しました。最近は毎朝、朝顔の数を数えて楽しんでいます。でもなんと言ってもすごいのは、朝のラジオ体操皆勤賞 です。小学生だったらスタンプもらえるんだけど、それがなくて証明できないのが、残念!

 あと最後になりましたが、今回の広島の可部近辺の土砂崩れの災害、本当に恐かったですよね。可部のメンバーも、いろいろな感情が駆け巡ったと思います。
 このような災害や不慮の事故の時、いつも覚えておいてほしいのは、わたしたちは距離的に離れていても、話を聴き合うという方法で助け合いができることです。恐くて良く考えられなくなったら、名簿を見て「親の時間」の仲間に是非電話してみて下さい。
わこ

わこからの手紙♪  
2014年6月2日

 
 急に真夏日が続いている札幌です。北海道がこんなにも暑いのだから、本州はきっともっと暑いのでしょうね。こ れもやっぱし、温暖化のせいでしょうか?そうなのでしょうね。環境に対して、わたしができること、毎日思い出して行動していかなくちゃと、家のベランダか ら青い空と新緑が濃くなってきている山を見ながら、考えている今日この頃です。
まず報告になりますが、クラスの名前を変更しました。「就学前の子どもを持つ親のクラス」は「聞き合うことを定着させるクラス A」「小学生以上の子どもを持つ親のクラス」は「聞き合うことを定着させるクラス B」となります。メインリスナーは変わらずAはまきちゃんで、Bはわこです。振替も今まで通りにできますが、Aは託児付きで、Bは託児がありません。
後もう一つは、「子どもとスペシャルタイムを取るクラス」も振替可能になりました。一度参加したいと思っていた人は、是非試してみて下さい。
以前も書いたと思うのですが、「親の時間」のブログはみんなのおかげで順調に続いています。これは、原稿を依頼してメンバーに順番に書いてもらっているの ですが、メンバーになっていない人の原稿も、いつも募集しています。日々の暮らしのこと、聞き合う中で気がついたこと、子育てのこと、何でも良いので書い て是非わこにメールで送って下さい。コメントも嬉しいです。

 先日新冠町子育て支援センターから講演会の依頼があり、当初公共交通機関で行く予定だったのが、便数が非常に少ないことがわかり、自分で運転して行って きました。海あり、山あり、馬がたくさん放牧されていて、自然満載の場所でした。そこで、小さな子ども達の親として日々葛藤しながら、子どもと向き合って いる親達がいました。素敵な人ばかりでした。そしてそれを応援している、「子育て支援センター」のスタッフ達もいて、わたしたち親は、色々な人達と関係を 作りながら子育てしているんだなーと、実感してきました。
その後、急に二部谷に住むわたしのアイヌのお友達のことを思い出し、ちょっと寄り道して、会ってきました。彼女はいろいろな社会運動や環境保護活動に関 わっていて、40年以上もの間生活様式も変えず、アイヌ式で質素に暮らしている人です。すごく忙しい人なのに、その日は運良く家にいて会う事ができまし た。彼女は、わたしの娘が4歳と10歳のときに反原発をしていた友達の紹介で出会った人です。会った当時、彼女はいろいろな事情で親と離れて暮している子 ども達をアイヌ、日本人に拘らず引き取って世話をしていました。わたしの子ども達も二つの国を背景にしていて、片親で暮していることや、わたし自身が子ど もの時に両親のいない生活を3年ぐらいした経験があることも理由で、その場所がわたしと子ども達にとってとても居心地の良い所で、会った当初は 一ヶ月に1回は泊まりがけで通っていた様な気がします。その後、わたしのカウンセリングの活動が忙しくなったのと、わたしの子どもも、二部谷に住んでいた 子どもたちも成長し、各自が自分の場所をみつけ巣立って行ったことで、段々行く回数が減ってしまいました。
新冠から近いとはいえ、ここ数年はすっかり疎遠になってしまったその場所に何故急に行きたくなったか自分でも不思議だったのですが、今考えると新冠の講演 会に来てくれた母親達に会い、その講演会を企画してくれた子ども支援センターの担当者と会って、子育て真っ最中だったわたし自身のことや、応援してくれた 年上の友達でもあり、親でもある彼女のことを思い出したんだと思います。
あの当時無我夢中で子育てしていたけれど、今思い返してみると、自分で助けを捜し、子どもと一緒に過ごした日々が本当に楽しかったなーと思うのです。                 


わこからの手紙♪  
2013年12月6日

親の解放 3 混乱 (9月のわこの手紙から読んで下さい)
 
この社会は、暗黙のうちに親に対して大きなプレッシャーをかけているため、親は混乱に陥ることがよくあります。

いわゆる世間と呼ばれる社会は、親自身がどのように子どもと係わりたいと思っているかをサポートするのではなく、「一般的に認められた親の理想像こそが正しい親の姿だ」と、押し付けているのです。

その結果、夫(妻)、学校の先生、自分の親や義理の親、そして子どもたち等、それぞれの人も親の理想像に惑わされて、違った立場から、みんな違う要求をし てくるので、親はその人たちの考えに合わせて、「良い親」を演じようとしてしまいます。その結果、誰に合わせたらよいかわからなくなり、大きな混乱に陥っ てしまうのです。
 
親の頭の中はいつも「こうしなければならない」「こうあるべき」ということでいっぱいです。そんな親に私は「あなたはどうしたいの?」と、よく質問しま す。すると、ほとんどの人が「わからない」と答えます。なかには、「私は家族に対して責任があるから、私自身がどうしたいかは大切ではない」という人もい ます。

あなた自身の人生が、あなたしか生きられないように、あなたと子どもの関係もお互いが作っていくものです。他の人が正しいと言っても、自分と子どもに合わ ない子育てをする必要はありません。自分自身がどうしたいかを考えずに、社会が求めていることや、他の人の要求に合わせて生活していくことは、自分の考え を無視することになるわけですから、結果的に精神的に追い詰められ、辛い子育てなってしまうでしょう。そして、そのことが家族全員に影響して、お互いがわ かり合えなくなることが起こるかもしれません。

あなたがどのように生きたいか、どんな子育てをしたいかをみつけることはとても大切です。

もしそれがわかったら、混乱から自由になることができ、社会に対しても的確なサポートを要求できるようになるでしょう。

そして混乱から自由になった親は、プレッシャーからも解放されて、生き生きと自分独自の子育てを展開していくことができるようになるでしょう。


わこからの手紙♪  
2013年9月27日

親の解放 A 罪悪感 (6月のわこの手紙から読んで下さい)

前回は、親にかけられている社会のプレッシャーがイコール抑圧であり、親がこの抑圧から自由になることが、親の解放につながると書きました。

それでは、抑圧があると、どのようなことが起こるのでしょう?

第一に、どの親も子育てに関して罪悪感を持たされています。
例えば、「子どもを叱ったり、愛せなかったりしたら、自分に何か親として欠けている部分がある」、「子どもが乱暴なのは、自分がちゃんと育てられなかった から」、「子どもがかんしゃくを起こすのは、自分が甘やかしているからだ」、そして子どもが風邪をひいたら、「自分が子どもの健康管理を怠ったから」等な ど。
親の話を聞いていると、どの親も罪悪感で苦しんでいるのがわかります。

実際、社会は子どもが大声で泣いたり、騒いだりしていると、「親はどこにいる?」「親は何をしている?」「これだから若い親は何もできない」と、さらなるプレッシャーをかけてくるものです。

以前も書きましたが、子どもは辛いことがあったり、何か物事がうまくいかないと、泣いてその傷ついた気持ちを発散させます。
それは、傷ついたことから回復する、最良の行動なのです。この自然な行為が理解されないことが大きな問題なのであって、子どもが泣くのは親のせいではありません。

子どもを愛せないと、思ってしまうこともあるかもしれません。
子どもに八つ当たりして叱ってしまうこともあるかもしれません。
それは、あなた自身の気持ちに余裕がなくなっていて、助けが必要だということなのです。
あなたが悪いのではありません。
子どもが風邪をひいたのも、もちろん親のせいではありません。

罪悪感に縛られて、自分を責めても何の解決にもなりません。
辛くなったら、自分を責めて押し込めるのではなく、その辛さを誰かに聞いてもらってください。
涙が出たら、子どもの真似をして、辛いと泣いてみてください。
あなたなりの、本当の解決策がきっとみつかり、罪悪感から自由になれるでしょう。
 

わこからの手紙♪    2013年6月19日

親の解放 @

親たちで話を聞き合う「親の時間」の最終的に目指すことは、親の解放です。そこで、今回から数回にわたって、親の解放について詳しく書いていきたいと思います。

私が親の解放という言葉を聞いたのは、15年ぐらい前になりますが、最初は何故親が解放されなければならないのか、全然意味が理解できませんでした。例えば、女性解放とか、黒人解放は比較的よく耳にします。

女性や黒人が、かつて人間とみなされず、差別や抑圧が当たり前と、思わされていた時期には、それから自由になるという発想さえ生まれてきませんでした。し かし、女性や黒人も、完全なる人間だという考えに、当事者が気づき、自由を訴えてこの抑圧をなくしていく、つまりその抑圧から自由になることがイコール解 放だと、誰もが認識したから、女性解放とか黒人解放という言葉で、すぐに誰にでも理解できるようになったわけです。

でも、親の解放となれば、何かしっくりこないのは、20年ぐらい前のわたしも含め、ほとんどの親が、親であることで抑圧されているという自覚がないままに、親という仕事をしているからだと思うのです。

子育ては、親にとっては当たり前のことであり、誰でもやっていることだから、もし子育てがうまくいかないときは、全て親の責任にされるのも当然と、親自身 も社会も認識しています。その上、他の仕事の労働力は、給料や報酬としてお金が支払われますが、親の仕事に対しては、児童手当という微々たる援助が公的機 関からあるだけで、全くの報酬が支払われません。

子どもが小さいときはずっと24時間体制で子育てに従事しなければならないのにも関わらず、その仕事に対する、ねぎらいの言葉さえほとんどなく、助けを求 めたら、それは「親の能力に欠ける」と、みなされるのです。このような実態は、歴然と親に対する大きなプレッシャー、つまり抑圧となるのです。まず、親た ちはそれに気がつかなければなりません。(つづく)

わこからの手紙♪   2013年1月5日         

「親の時間」で、わたしが最初に伝えていることが、泣くことの大切さです。なぜなら、泣くことの大切さを知っているおとなは、残念ながら非常に少ないのが現状だからです。

子 どもが、辛いことや悲しいことがあったときに、自然に泣いているのを、おとなはいろいろな方法を使って止めようとしたり、子どもを見下した発言をしたりし ます。その方法によって、子どもは泣くのをやめる場合もありますが、それは同時に、人間が痛みや辛さから自分自身を癒すことを止めることでもあるのです。

例えば、子どもが走って転び大泣きして、その後また何事もなかったように走り出す光景を見たことがありますか?人間が傷ついた体験から回復するのに泣くこ とが有効だと知る前、わたしも「子どもは学習能力がないから、また走れるのだ」と決め付けていました。それに、わたし自身も子どものころ、おとなに「泣い ても何も変わらないから泣くな!」と言わ続けてきました。でも、それは嘘で、泣くと本当に痛みはかなりやわらぐのです。

肉体的な痛みだけではありません。精神的に傷ついた体験から回復するのにも、泣くのはとても有効です。それを小さな子どもは、良く知っていて、証明してくれているのです。

お となは、子どもが泣くと自分が責められているみたいで辛いし、どうしたらよいかわからないと言います。自分が小さい時「泣いてもいいよ」なんて誰にも言っ てもらったことがないし、自分自身もずっと泣かないように生きてきて、子どもも泣かせないように育てなくちゃ、と思っています。 社会の中に理解がないため、親は子どもを泣かせないことが、回りの人達に迷惑をかけないことだと、必死になるのです。

そ のように子育てしていたら当然、子どもに向かうことが大変で、辛いものに変わっていきます。そして、その大変さや、自分の子どもの時に感じた潜在的な矛盾 や、混乱を聞いてくれる場所もないので、訳の分からないイライラや、怒りを、子どもにぶつけてしまうことさえあります。

そんなときは、あなたも安心な場所で、話しを聞いてもらう必要があるのです。安心を感じて、温かい注目を充分に受けて話しをきいてもらったら、不思議なことにいろいろなことを思い出して涙がわいてきます。 

子どもが泣くとあなたはどんな気持ちになりますか?あなたが小さい時はどうでしたか?泣いていたら何て言われましたか?

わ たしも20年前は、子どもが泣くのも、おとなが泣くのも見ていられませんでしたし、人前で泣くこともできませんでした。何故なら、わたしが10歳の時母親 が家を出てから、「人前では絶対泣かない」と決めたからです。自分で泣かないと決めていたら、他の人が泣くのも見ていられるはずがありません。それが、 38歳の時、わたしの話しを、ただただ温かい注目とともに聞いてくれるカウンセラーが現れ、わたしは安心して泣くことができました。ほとんど二日間泣き続 けたのですが、その後の感覚を言葉にすると、わたしの脳の思考回路を塞いでいた汚物がすっかり取れて流れがスムーズになり、とても良く考えられるように なった感じでした。

泣くことの大切さを実感したわたしは、子どもが泣きながら話すのを聞けるようになりました。その後わたし 自身もカウンセラーになり、この体験を他の親とも分かち合うために、「親の時間」というグループカウンセリングのクラスを始めたのです。そのクラスでわた しはいつもみんなに伝えています。

 「おとなだって、男の人だって、たくさん泣いてもいいんだよ。

泣くのはたいせつだよ。泣くのを聞けるようになろうよ」

 


 
 

わこからの手紙♪   2012年12月          

私 は、先月20日頃から居間にクリスマスの飾り付けをじめました。水曜日のクラスにきている人達は、私の居間の状態を知っているので、(というのは、水曜日 はいつもの部屋を託児に使用しているので、クラスは居間でやっているのです)もうすでに見たと思いますが、なかなか可愛いので、写真をとってそのうちブロ グにアップしますね。私自身は、特別な宗教を持っていないので、クリスマスを祝う習慣は全くなく、クリスマスツリーを飾る発想すらありませんでした。で も、上の娘が生まれたのがロンドンだったのがきっかけで、クリスマスデコレーションを始めました。

イギリスの人達は、12月に入ると、家族や友達でクリスマスカードを送り合い、それをクリスマスの飾りつけとしても使うほど、クリスマスの飾り付けに熱心です。

そ して、その当時、生後3ヶ月の娘の育児で疲れていた私を励ましてくれたのが、このクリスマスデコレーションでした。たくさんの家のドアに手作りのリースが かかっていたり、窓際に本物のもみの木にいろいろなオーナメントをつけたクリスマスツリーが置いてあったりしたものです。お金をかけた、きらびやかなイル ミネーションとはかけ離れた質素な灯りなのですが、それが却って温かくて、優しくて私はあかちゃんの娘と一緒に、ほとんど毎日小さなお散歩をしたもので す。

 ロンドンの12月は3時になるともうすでに暗くなり始めるのですが、カーテンは夜遅くならないと閉じないので、どこの 家のクリスマスデコレーションも外から良く見えて、お散歩が楽しみでした。もちろん私も小さなもみの木を買ってきて、小さな飾り付けをして窓際に置きまし た。あれからずっとクリスマスツリーを飾り、一時的に一人暮らしだったときも、この飾り付けを楽しんできました。上の娘は今年29歳になりました。

私はお酒を飲まないし、お酒の席が苦手なので、お酒を飲むクリスマス会や、忘年会に行かなくなってから、20年近くなります。でも、毎年25日には、ローストチキンをオーブンで焼いて、家族や友達と楽しいパーティーを開きます。

みなさんも、素敵な時間をお友達や家族と楽しんでくださいね。

そして、よいお年を!!

わこからの手紙♪   2012年9月14日

本 当に暑い、熱い夏でしたね。と、過去形でまだ書けないお天気が、北海道でも続いています。湿度が高くて、北海道なのにまるで亜熱帯地方にいるような、そん な夏でした。9月中旬になって、やっと少しは秋らしい感じはしますが、本州はまだ暑いのでしょうね。地球の自然環境に関してだけでも温暖化、環境破壊、放 射能汚染、考えれば不安になることが、たくさんありますが、私の一日を、心配に費やすのはもったいないので、不安は私の話を聴いてくれる仲間に聴いてもら う約束をして、今日も良い一日にしようと、気持ちを切り替えてこの手紙を書いています。
 
 先日、八戸と東京で「親の時間」の体験クラスを行いました。どちらも15人以下のクラスだったので、短い時間ではありましたが、一人一人の話を聞くこと ができました。初めて参加したのに、涙を流してくれる人もいて、そのおかげで緊張していたクラスの雰囲気が優しさに溢れ、温かい注目の元で話をすること、 話を聞くことの大切さを再確認するクラスになりました。


 ただ、話を聞いていて、私がいつも切なくなるのは、どの親もがうまくいかないことに対して、自分が親として良くやっていないからと、自分自身を責めてい ることです。私たちは、毎日本当によくやっています。うまくいかないことがあるのは、「良い親」あるいは「良い子ども」という社会の情報が間違っているか らなのかもしれません。私たちはたくさんの情報に囲まれ、その情報に振り回され、膨大な量の時間と(お金を含む)資源をムダにしているような気がします。 社会の情報が正しいと信じてしまったら、その様になれない自分、それに当てはまらない子どもを責めてしまうわけですから、心に余裕がなくなってしまい、悪 循環を起こします。


 当たり前のことなのですが、私たちの人生は、私たち自身でなければ創れないものだし、私たちが生まれてから一生懸命生きてきたことも、私たちが良く知っ ていることなのです。でも、何故こんなに私たちは、情報に振り回され、社会が求める母親になれないと、自分を責めてしまうのでしょうか?社会からのメッ セージ、あるいは、子どもの時に聞いた、おとなからのメッセージの方が間違っているのだとしたら、どうしますか?


 子どものときに周りの人に自分を否定され、それが不当なことだと気がついた経験はどの人もあると思います。でも、それを繰り返し言われ続け、そのような考えで成り立っている社会で成長すると、自分の考えは大切ではないと、思えてきてしまいます。


 私たちは賢い人間です。とても良く考えられる人間です。そしてその考えたことこそが、あなたにとって最も大切な人生の指針になっていきます。間違った情 報に合わせようとする前に、この情報は自分にとって大切かどうか、考えてみてください。あなたがあなたらしく、生き生きと生活し、そばにいるかけがえのな い子どもや家族を愛し続けていくのを、実行していけるのはあなた自身しかいないことに気がついてください。


 そして、もし私の考えに同意してもらえるなら、今日から自分を責めるのは、やめてください。責める前に、信頼できる誰かに話を聞いてもらうのも有効だと 思います。どの人も本当に良く生きています。人間なのだから、もちろん間違いもします。自分で考えることなしに、誰かに言われたことや社会の情報に合わせ ようとしたら、間違いをしても気がつかないことがあるし、間違いを誰かに責められるような恐怖で、それを隠そうとしてしまいます。間違ってもいいのです。 ただ修正していけばいいことです。自分を責めることなしに、良く考えたら修正もかんたんです。


 さぁ、今日から自分を責めることなく、あなたらしく生きてください。 わこ